top of page

Making Of Close to you

 

TinkPinkのClose to youが2015年11月27日公開された。

 

このサイトでもレコーディングの時から、撮影の段階の状況を記事として取り上げてきたが、出来上がった作品は、今回はかなりクオリティーが高い。特に映像表現が完全にプロレベルだ。最新のSFXを使っての写真や動画の合成等、アマチュア以上の仕上げだ。

 

今回のClose to youは原曲はカーペンターズだが、Tinkのかわいらしい声が意外とマッチしている。この選曲はTinkらしいが、どうしてこの曲を選曲したのかTinkに聞いてみた。「映画の挿入歌として使われていて、この曲やってみたいなと思ったんです。素敵な曲なので」と話す。またビデオはSimplogというブログの投稿者の写真が多く使われているが、きちんと使用許可をもらって行ったそうだ。

曲もさることながら、今回は映像がスゴく良い仕上がりになっている。その辺はTinkPink Crewの力量のようだ。そこで、TinkPink Cewの人達に映像作成について聞いてみた。まずは撮影について。

「今回はCGを使わないような映像作品にしたいというのがTinkPinkの意向でしたので、なるべく屋外での撮影を試みました。」とディレクター兼カメラマンのT氏は語る。「屋外での撮影でしたので、まずはスケジュール調整、撮影場所を決めて、半分小旅行を楽しみながらの撮影となりました。TinkPinkの二人は、とにかく食べ物に夢中で、行った先々のロケ地で必ず何かを食べていましたね。(笑)」とTinkPinkの様子を詳細に説明してくれた。「撮影は屋外で、あまり三脚とかを使わず、動きのある絵にしたかったので、スタビライザーを導入しました。」スタビライザーとは、カメラの動きでブレが発生するのを抑える機材だが、これを導入して屋外に臨んだらしい。「スタビライザー、今回はステディカムのマリーン2というものを使って撮影したんですが、まず設定が大変でした。ビデオカメラは意外に重量があるので、バランス設定が難しかったんです。それに、ビデオカメラだけでも仰々しいかったので、Tinkが恥ずかしがったので、なかなかな思い通りの絵にならなかったんですよ」大きなビデオカメラに写真のような機材がつけば、何を撮影しているんだろうと人だかりでもできそうだ。

レコーディングが最終的に終わったのは、11月21日辺りだったはずだが、その一週間後にはこのビデオが完成している。驚異的な早さだ。「実はレコーディングに入った段階から、既にTinkPinkには写真を集めてもらっていて、集まった写真をどんどん編集していったんです。Tinkが街の中を歩いて、街を観ているかのような映像ですが、僕自身が街の中を歩いて撮影したものがほとんどです(笑)」とT氏は語る。レコーディングと撮影が当時に行われていたから、これだけの早さでリリースできたらしい。

「編集が一番手がかかりますからね。特に合成にはコンピューターによる編集作業なので、それなりの時間がかかるんですよ。良いカメラで撮影したとしても、やはり画像の見栄えを考えると色合いやコントラスト等納得いくまでやるので。」とT氏は編集作業の難しさを語ってくれた。是非その力を入れたPVをこころゆくまで堪能してみてもらいたい。

 

 

 

bottom of page